河合の騒ぎが収まったと知り安堵するおまさ。 「今更やけど、やっぱり、 屋敷の中で人が死ぬのは嫌やねん」 「若干慣れてきてしまってますけどね」 「慣れへんわ…!! 自分の屋敷で殺人が行われる事になんか なれることはでけへん…」 |
一方、山崎の情報を受けて 長州藩士に深く関りの疑われる「枡屋」の 家宅捜索が行われる。 「こんにちわ、新撰組です」 「ど〜も〜♪」 |
捕えられた枡屋こと古高俊太郎。 副長助勤および山崎に拷問の命が下される。 |
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頑として口を割らない古高に、土方が交代を申し出る。 土方の激しい拷問に、悶え苦しむ古高ズ。 |
結局、土方の拷問により口を割った古高の情報により、京都の焼き討ち計画が発覚する。 枡屋の閉鎖と見回りを強化する中、長州藩士によって「枡屋」が襲撃される。 計画の早まりを懸念した3幹部は、長州藩士の潜伏先を叩く手に出る。 近藤 「二手に別れ、 「池田屋」と「四国屋」に向かう!」 そこへ居残りを申し出た山南。 「血を流さなければ変わることの出来ない世の中に、私は合っていないようだ」 |
潜入していた山崎の手引きで、 池田屋に突入する近藤隊。 長州藩士との1時間にも及ぶ大乱闘が始まる。 |
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戦いの最中、喀血する沖田。 「平助…僕には何もないと言ったね。 ほんとだよ。 僕には政治的思想も無ければ、 残された命の時間も無いらしい…ははは… ………… 何にも無くても、生きて、何が悪いのさ!! 僕は、生きてやる…!!」 |
二階で戦う藤堂は、額を斬られる。 血が目に入り、視界が赤く染まる。 「落ち着け…落ち着くんだ… 意識を集中しろ… 敵の気配を感じるんだ…!」 |
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暗闇の中、勘だけを頼りに 敵を切り捨てる藤堂。 初めて、死の恐怖が彼を襲う。 |
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恐怖心はやがて、藤堂を取り囲む。 過ぎ去った、いくつもの言葉が蘇る。 「いつだって…命の鼓動は、 刀を通して感じていたつもりだった… けど!…死ぬのは…怖い……!!」 |
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心の声を必死に振り払った藤堂の許へ 永倉が駆けつける。 「藤堂、俺は仲間を絶対見捨てたりしない。 ただ…守りきれなかったときは 恨んで…くれるなよ」 「もちろんです」 |
無事に帰還した藤堂。 縁側で呆けたように空を見つめる。 |
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通りかかったおまさと、言葉少なに語り合う。 「……ごめんな、平助君。」 「……何が、ですか?」 「ううん、ありがとう……」 |
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再び一人になる藤堂。 芽生えた決意。 百ある力の全てを注ごう! 自分の思想の元に国を守り、勝ちある人間として国の為に働ける優秀な武士になるために! ……だからもう、恋なんてしない。 ……さよなら、おまささん… そして、沖田の呼ぶ声に、颯爽と駆け出す。 「一番乗りは、俺だ!!」 |