〜 前説 〜
諸君を、新撰組新入隊士として、
大いに歓迎する!


三幹部による前説。






〜 開幕 〜
<藤堂平助>
いつだって、命の鼓動は、
刀を通して感じているつもりだった…
けど…死ぬのは、怖い…!!


藤堂の叫びと共に、オープニングスタート。
藤堂を囲み、全員でダンス。
まだダンス。






〜 隊士紹介(新人も来たよ!) 〜
<近藤勇>
我々は、八月十八日の政変において、
「新撰組」という
立派な名前をいただいた!


<土方歳三>
これにあたり、新たな組織体制を作り
今後の任務に励むこととする!

局長・近藤勇(写真・中央)
総長・山南敬助(写真・右)
副長・土方歳三(写真・左)
副長助勤・沖田総司
副長助勤・藤堂平助(写真・中央)
副長助勤・原田左之助(写真・右)
副長助勤・永倉新八(写真・左)
続いて、新入隊士の紹介。

軍学師範・武田観柳斎(写真・中央)
諸士取調役兼監察・山崎烝(写真・右)
経理担当勘定・河合耆三郎(写真・左)
全員で、局中法度斉唱!

一に切腹、二に切腹、
三四がなくて、五に切腹。
皆で守ろう局中法度。
痛いよ怖いよ切腹は!
身を投じよう、新撰組に!
<山南敬助>
規則として、
この『局中法度』が動き出すことは、
私は……怖いね…


全てにおいて「切腹」をうたう
隊則・局中法度の在り方に
疑問を投げかける山南。
<藤堂平助>
それぐらいじゃないと、
五十人、まとまらないでしょ。


対して、山南の疑問を一蹴する藤堂。






〜 闇稽古(沖田を倒せ!) 〜
<山南>
五日に一度は、不意打ちを想定した
夜中の闇の中での、闇稽古。
はぁ… 眠るときぐらい、ゆっくりしたい…


狭い部屋でザコ寝のメンバー。
これから、剣術師範・沖田総司を囲んで、
激しい稽古が始まる。
<土方>
剣術師範、沖田総司を倒したものは、
明日の昼飯で豪華メニューを用意しよう!


闇稽古の始まり。
近くの相手と組み合い。
沖田を囲め!(結局全滅)






〜 闇稽古の翌朝(藤堂の恋) 〜
<おまさ>
いつもいつも、闇稽古の後はえらいことになるわ。毎度毎度…
この布団、つぎはぎだらけや。


<藤堂>
でも、
おまささんが縫ってくれたこの布団が、
一番寝心地が良い…(照)


<おまさ>
ほんま、上手やなぁ、平助くんは。
<原田>
ほんまエエ子やわ〜平助くんは!

<永倉>
エエ子やわぁ〜 惚れるわぁ〜♪

からかう仲良し二人。






〜 外国語の授業 〜
<武田>
攘夷、攘夷と言うのは良いが、
外国勢力排除のためにも、
最低限必要な言葉ぐらいは知っておかねばな。


そんな訳で、外国語の授業が始まる。

「おはよう」 は
「ぐぅと もうにん ぐぅ〜♪」
<武田>
さぁ皆さん、ご一緒に!

<全員>
『ぐぅと もうにん ぐぅ〜』

呆れ気味の藤堂、
真剣な面持ちの河合、沖田、
非常に楽しそうな原田、永倉。
<原田>
おい平助!
お前さぁ、アプローチの仕方、
もうちょっと変えたらどうだ?


授業を尻目に内緒話の原田と藤堂。

<原田>
おまささん、だよ! 好きなんだろ?
<藤堂>
…そんなに、バレバレですか?

軽いノリながら、立場を弁えろと諭す原田。
そこへ乱入する武田。

<武田>
恋する藤堂殿を助けて差しあげよう!

「(あなたを)私にください」は、
「ぎぶみー!」
『ぎぶ、みー!!』

<藤堂>
人をバカにしやがって!!






〜 土方と山崎(山崎入隊の理由) 〜
別室では土方と、
密偵・山崎烝の会合が行われている。

<土方>
最近、京都市内で
長州藩士の目撃が報告されている。
どこかにアジトがあるなら、探索を。

<山崎>
かしこまりました。
必ずや、シッポを掴んでみせます。
噂の「鬼副長」に興味が湧いて、
屯所前で待ち伏せをした山崎は、
そこで観た土方の姿に「男のロマン」を感じ、
入隊を決意する。

「頼んだぞ」
山崎の肩を優しく叩いて出て行った土方。

後姿を見送って、山崎が呟く。

<山崎>
…良い…ッ!
ロマンの判る人だ、土方副長…!






〜 近藤と河合(五十両貸して!) 〜
一方、更に別室では
近藤と、勘定方・河合の会合が
行われている。

<近藤>
ちょいと、金を貸してもらいたい!
<河合>
お、お金ですか!?
お…おいくらほど…?

<近藤>
五十両ほど、だ!
<河合>
五十!!…ですか…!?
経費から一時的に借り受けたい、
と頼む近藤に、悩みながらもOKを出す河合。

<河合>
…判りました。






〜 新人歓迎の宴(芸者さんも居るよ!) 〜
夜。
大座敷にて新人歓迎の宴が催される。

出張でやってきた小っさい芸者さんを囲んで、
ホロ酔い(?)隊士たちは大騒ぎ。

<原田>
俺の腹には、
横一文字の切腹傷があるんだ!


<永倉新八>
若気の至りで自殺し損ねた奴が
切腹の傷を自慢するな!
恥だぜ〜♪
一風変わった芸者を愛でる近藤、
かなり酔いの回った風な土方、
副長の隣でウハウハの山崎。
話題は八月十八日の政変に移り、
宴は最高潮に盛り上がる。

最高潮の新人・三名。
最高潮の副長助勤・三名。
最高潮の三幹部。

と、楽しそうな沖田。
ついでに、絶好調の近藤局長。






〜 それぞれの思想(或いは理由) 〜
宴が明けて。

今朝も剣術稽古が始まる。

<沖田>
ほら!河合さん、早く剣を取って!
でやあああああ!!

<河合>
うわあああああ!!
強くなりたいだけだ、という沖田に
お前の思想は無いのか、と詰め寄る藤堂。

<沖田>
僕はねぇ、
早く平和な世の中になってほしいの。


その為に、近藤・土方に付いて来たと語る。
<原田>
外国勢力の撲滅は、また別の形で
俺たちにも実現できるさ。


原田も、藤堂をなだめる。
「新撰組」の行く先について、
幕府よりも天皇に尽くすべきだと
熱く語る藤堂。

公の場でデリケートな話題に触れる藤堂を、
永倉が強く制する。